「おはよう、喜八郎。今日も天気がいいよ。ちょっと日差しが強くなってきたから、そろそろ女の子達は日焼け止めが必要になるかもね。あれって冬も付けるの?ほら、冬は長袖とか着ちゃって露出少ないけどさ、紫外線はそのまま浴びるじゃない?あ、でもファンデーションつけるからいいのかな?UVカット入り?俺あんまり知らないや。スタイリングは気にしても、流石に化粧まではしないからね。ねぇ、喜八郎。春が終わったら夏がくるよ。アイスとか、スイカとか美味しい季節だね。俺さ、去年の秋頃に転校してきたでしょ?こっちで迎える初めての夏なんだ。楽しみにしてたんだけどな。喜八郎とか、久々知君とか、鉢屋くんや不破君とか皆一緒に海、行きたいなぁって思ってた。皆で食材とか持ち寄ってバーベキューしたり。ビーチバレーやってみたり王道、なのかな、スイカ割りとかね!チーム分けして、俺と久々知君、鉢屋君と不破君、竹谷君と喜八郎。滝夜叉丸や三木ヱ門も来てくれるかな?鉢屋君は声真似上手でしょう?きっとね、竹谷君とかの番の時、喜八郎が言う間もなく声真似した鉢屋君が変な指示飛ばして、パラソルの下で寝てるおじさんに棒を振り下ろしちゃったり!ものすごく怒られるけど、逃げ回って、最後には御免なさいってみんなで頭下げて。楽しいと思うよ。あ、海って言ったらバーベキューも良いけど、海の家もいいよね。なんだか、唯の焼きそばでも、あぁいうところでみんなで食べると、格別美味しかったりするの。焼きそばになんであんな高い値段付けてるんだろう、なんて思っても、結局かき氷とかアイスとかも一緒に買っちゃって、皆で木のテーブル囲んで食べるんだ。周りのお客さんにも迷惑になるくらい大きな声で笑って、笑って、ちょっと軽くなったお財布事情なんて忘れちゃいながら食べて。暗くなったら皆で花火。俺一人っ子でしょ?喜八郎もだね。それであんまりスーパーとかで買う花火ってやったことないんだよね。一緒に楽しむ兄弟なんていなかったし、いない母さんのかわりに俺を育ててくれた父さんにもあんまり我儘言いたくなかったし。憧れだったんだ。俺知らなかったんだけどね、スーパーとかの花火でも打ち上げるのがあるんだって。打ち上げ花火って言ったらもうお祭りとかで見る大きなのしか知らなかったよー。小さい花火が上がるのかな。綺麗なんだろうね。あ、そうそう、花火っていったらあれだよね、締めは線香花火!長く続いたほうが勝ちね!とかやるやつ!いけたら良かった、ね。去年の今頃は喜八郎みたいになる人って世界でもポツポツって感じだったでしょ?だからさ、大丈夫だと思ってたんだ。変わらず、皆と学校行って、頭悪い俺は皆に色々教わって。喜八郎は教えてくれなかったよねー、勉強。元気になったら、教えてくれる?あ、教えてくれる?あはは、頷いたり首振ったりどっちだかわかんないよ。そういえばね、前も言ったかな。言ってなかったかな。やっぱり言ったかもしれない。俺が此処でサンドイッチ食べてて久々知君に怒られたときに。滝夜叉丸とね、三木ヱ門、もういないんだよ。いなくなっちゃった。皆、ちゃんと好きな人にバラバラにしてもらえたかな?幸せだったかな?喜八郎はどう?俺、つい喜八郎をばらばらのぐちゃぐちゃにしたくなくて連れて来ちゃったけど、やっぱり再殺権利あげた人いたのかな。そしたら俺馬鹿だね。悪い人だね。あ、喜八郎隠してるんだから、その時点で既に悪い人だね。ステーシー化しちゃったら家族か再殺の権利持ってる人に再殺してもらうか、再殺部隊に連絡しなくちゃいけないんだものね。再殺部隊の人に見つかったら俺もバラバラにされちゃうのかな。俺は滝夜叉丸達みたいになったりしないんだけど、バラバラかな。どうせなら、喜八郎みたいになってぐちゃぐちゃにして貰える方がいいな。あぁ、やっぱりいやだな。でも、喜八郎と一緒ならいいかな。俺もバラバラのぐちゃぐちゃで、喜八郎もバラバラぐちゃぐちゃのねっちょねちょ。お揃いなら怖くないかな?幸せかな?あ、でもやっぱり再殺部隊の人にされるのは嫌かも。だって、あれお仕事でしょう?ちゃんと自分のこと考えて再殺してほしいもんね。今、なんとなく再殺権利あげるのに一生懸命な子の気持ちわかった。俺は男だから一回死んじゃったら動き出さないけど、ステーシーになるんだったら再殺してほしいって思うかもしれない。俺、女の子だったら喜八郎と一緒にグーだのヴーだの言ってられたのにね。揃って一六五分割されたら幸せ?好きな人に自分のことだけを考えてもらって一つ一つ丁寧に再殺してもらう。そう思うと怖くないね、きっと幸せ。あぁ、でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・久々知君は、泣くかな?」
ヴぅぅうううぉぉおおおおおおぅぅううぅぐヴぉおぉヴヴヴ
前の口が唸る。
ゲッゲッゲッゲッゲェェエ
後ろの口がえずく。
「俺も分かんないや。でも、贅沢は良くないよね。勝手に久々知君の家押し掛けて大事な部屋一つ占領して世話になってるんだもんね。泣いてほしいなんて、思っちゃだめだね。俺ね、多分喜八郎がバラバラにされてもきっと泣かないよ。だって喜八郎、皆みたいに人を食べたいとか思ってないでしょ?皆ふらふらーってマリオネットが勝手に歩きだしたみたいになっちゃって気まぐれに人に噛み付いてみたりするけど。あれ?喜八郎は俺なら食べてくれるんだっけ?なんか随分前に聞いた気がするけど忘れちゃったよ。また言ってくれたら思い出すんだけどなぁ、どう?」
ヴ、ヴヴヴヴぅううおぐぅうぅぅぅううう
前の口が唸る。
「そう?そっかぁ、残念。・・・・・残念。悲しいなぁ」
ゲェウォェエッゲェ
後ろの口がえずく。
小さな唇をぬらぬら揺らしている唾液を幼子が食事を溢したのを拭うように慣れた手つきで拭ってやる。
しかしやはり幼子のように直ぐに呻き声とも言えないそれと共に六十秒後には元通りぬらぬらと濡れるだろう。小さな口を一杯に広げる姿は餌を待つツバメの子のように愛らしいが、口内で忙しなく蠢く舌は歯に擦れて皮はめくれ赤黒く染まっている。舌はれろれろと動き回り、口内を弾いた。拍子に血と唾液と共に正面にいたタカ丸にかかる。
首がぐりんぐりんと動き首の後ろからも唾液が散っている。
「ステーシーの体液は毒性があるって久々知君は言ってたけど、俺も喜八郎とこうしてずっといたら一緒にステーシーになれるかな?死ぬだけかな。男だけど。でも女の子だけなんて差別だよ。俺がなったっておかしくないよね?男初ステーシー!もし見つかったら再殺部隊に連れてかれちゃうかなぁ。研究材料とかにされたり。あぁ、それじゃあ喜八郎や久々知君ともいれない。それは良くない。寂しいよね。ね、俺ステーシーになったら久々知君に再殺してもらうよ。きっと綺麗に刻んでくれると思うんだ。手先器用だしね。」
へへへ、と笑う。やけに少女めいた笑みだ。何気なく手を伸ばした先で掴んだのは動き回る首に合わせて揺れる髪だ。
入浴することも栄養が巡ることもないステーシーの髪を摘まめばカサカサとさわり心地は当然悪いの一言だ。トリートメントでもしようかと思い立ったが自宅ではない上に部屋の主はそれほど髪の手入れに興味を持っていない。ケア用品など家中ひっくり返しても出てきたりはしない。
元よりあまり詰まっていなかった財布を取り出し中身を確かめる。市販のものではいまいち不満も残るが贅沢は言っていられない。タカ丸はニコリと笑って立ち上がる。勢いが良すぎたのか視界が歪む。酷い立ちくらみに崩れ落ちたところへ来客を知らせるチャイムが機嫌良くなった。
無闇にドアを開けてはいけないと兵助から言われてはいたが、ドアの覗き窓からは同じ顔が二つ並んでいるのが見えたので鍵をあける。
「お久しぶりです、ふふふ、お元気そうでなによりです、ははは」
にこやかに一人が笑っている。来客は二人だ。同じ顔が二人並んでいる。
「うん、こんにちわ。久々知君いないけどいい?」
「構いません。伝えに来ただけですから」
微笑んだ一人が返した。
「そっか。不破君は機嫌良さそうだね、まるでちょっと前の喜八郎みたいだ」
防音の部屋に押し込んでいる少女の名前は≪ちょっと前≫までは唾液を飛ばすこともなかったし奇声を上げることもなかった。無口な女の子で少しばかり変わっていると言われるごく普通の女学生だった。只、畸形で首の後ろにもう一つ口なんかあったりしたが、普通の女学生だった。
「そうなんです、あはは聞いて下さいタカ丸さん。僕ちゃんと、ふひ、性別があったんです。きっとね、ひ、三郎もそうなんですよ。ふふふふ、ふふ、ふふふうふふ。だって僕凄く幸せそうじゃないですか」
「うん。俺まで嬉しくなっちゃうよ」
「でしょうでしょう!ははは、だって幸せなんです。雄でも雌でもなかった僕らにはちゃんと性別があることが証明されたんです、ひひ。三郎と一緒に喜んでるんです。だから兵助にも挨拶しておこうと思いまして、ふふふ、幸せのお裾分けってやつですね」
この上なく幸せそうであり頬を染めているのも、横で機嫌良く笑っているのも不破雷蔵と鉢屋三郎という兵助の友人だ。唯同じ顔をしている。名前もDNAも一致しない二人は瓜二つだった。
「僕が幸せなのだから、三郎も幸せですよ、僕等はいつでも一緒ですので、うふふ。ひひひ、シシシシシシ、だからね、僕たちの喜び、分けてあげるので、後で兵助と分けて下さいね?シシシシシシ」
肩を震わせる雷蔵も隣の三郎も同意して笑い声を真似ている。そっくりだ。声だけならばちっとも聞きわけがつかない。こんな時に視覚とは便利だなぁとタカ丸は頷く。
幸せそうに笑う雷蔵の胸部にはまろやかな膨らみがあるのだ。一方の三郎にはそれがない。一目で判断できそうなものも二人の前では意味がないことを知ったのは互いの家に遊びに行くほど親しくなってからだった。”雷蔵は女でもなければ、三郎も男ではない”。今まで信じてきた。本人等でさえ疑いもせずにいた事実が覆っていることが目の前で証明されている。タカ丸が臨死遊戯状様を見たのは二回目だからだ。
何せ不破雷蔵という学生は目に見えてはしゃぐ人間ではなかった。
「そっかそっかぁ。不破君は女の子だったんだね。あ、不破さん、のほうがいい?それともちゃん付けで呼ぼうか?」
「あはははははハハハ。僕女の子扱いですか?女の子だったんですもんね、ヒヒヒヒ君のままでいいですよぉヒヒヒ」
「今まで通りでいいですよ。雷蔵と扱い方分けられるのも可笑しな感じがするので」
「分かったよ。ところで、いつ女の子だったって分かったの?」
「実はホントについさっきなんです。分かってすぐに来ましたので」
「ヒヒヒヒヒヒヒヒ、嬉しいのでタカ丸さん、コレ、上げます。お裾わけです」
コロリとタカ丸の掌に握らされたのは鍵だった。
触れた雷蔵の指は骨ばっていてタカ丸のより太く逞しい。どんなスポーツや鍛え方をしても少女の手ではなりえない手だ。
「三郎にもヒヒヒお裾わけしたかったんですケドヒヒヒヒ」
「上と下どっちが欲しい、なんてそりゃあ困るともさ」
雷蔵は乳房を持っているが、同時に下半身には男性器もついている。三郎は反対に男性器も女性器も持ち合わせていない。畸形と呼ばれるが、学校では珍しくはなかった。タカ丸の同級生にもいたし、仲の良い友人にも三郎雷蔵を含めずとも二人以上はいた。だが、二人の遺伝子を越えた繋がりがただ羨ましい。
三郎も雷蔵も違う女の腹から生まれたが母親にも父親にも似つかない。さらには男と女の身体さえ両方合わせもち、面倒なことに互いの体調や状態にさえ影響を及ぼす。
空腹感、眠気、感情、そして怪我さえも共有する。
「あいつらは二人で一つって言葉を形にしたようなものだ」
何時ぞやに兵助が言った言葉に微塵たりとも嘘はない。
だが、絶えず雷蔵は笑い、三郎は≪真似て≫笑っている。”普段”の二人を知るだけに、それは歪に映る。
本来ならば、三郎は真似る必要はまったくもってないからだ。
雷蔵が楽しければ三郎も笑う。三郎が笑えば雷蔵も笑う。どんなに離れていようとそれは変わらない。三郎がカッターで腕をぱっくり怪我したことがあった。その時、階段の踊り場で同級生の兵助と雑談していた雷蔵の腕は突然裂けたという。勿論、医務室で顔を合わせるとまったく同じ箇所だった。医務室で顔を合わせた二人は付き添いで来ていた竹谷や兵助を置き去りにして血がダラダラと流れる腕を見せて笑い合っていた。だが、治療は三郎にしか施されなかった。雷蔵は流れる血を舐めて終わらせる。手当てする方も雷蔵の怪我には目も向けなかった。消毒され包帯を巻き終わる頃、二人は「口の中が鉄くさい」と赤く染まった舌を見せあった。その数週間後、三郎の包帯は取れ、何の処置もしなかった雷蔵の腕も綺麗に治った。
自慢気に同級生である兵助や八左ヱ門、そしてタカ丸に見せていたのが少しばかり懐かしい。
「鉢屋君」
「はい」
「俺凄く羨ましいや」
「そうでしょう、見せびらかしに来たんです」
「そっかぁ。あ、今からでも地団駄踏んで羨ましがろうか?」
「ヒヒヒヒヒタカ丸さんが、ヒヒッ地団駄って似合わないです」
「えー。じゃあ久々知君が帰ってきたらやって貰おう」
「あいつはそんなに器用なことできませんよ」
「じゃあ、いなくて良かった?」
「まぁ、いないの、うふッ、知ってて来ましたからウヒヒ」
受け取った鍵を手の中で転がしながら「そっかぁ」と笑う。続けて三郎が黙って小さな紙を握らせた。開くと何処かの住所が書かれていた。見たことがない。瞬きを繰り返しているとニンマリとし「隠れ家です」と雷蔵が視線に答えた。礼を返し、そこでやっといまだ二人を玄関前に立たせていることに気付いた。咄嗟に戸棚のなかにある菓子と飲み物のラインナップを思い浮かべながら「上がっていきなよ」促すが、雷蔵は勿論三郎もまたピクリとも動かない。
「タカ丸さん、今度来たときは昆布茶でもてなしてください」
「もうすぐフヒヒ、ヒヒ、僕は動かなくなりますから。ないとは思いフフますが、また会ったらケーキでも買ってシシシッ出迎えてください、ねぇヘヘヘ」
「えー、昆布茶とケーキ?難しい組み合わせだね。ケーキ高いからお団子になっちゃうかもだけど、用意しておくよ」
「たぶん、もう会うことはないでしょう。では、兵助にも宜しく。あと、行方不明扱いの綾部喜八郎にも」
「うん、またね」
ドアは三郎によってガシャンと閉められた。短いメモ書きの上に”お裾分け”を乗せ、防音効果を持っている一室を目指した。
「喜八郎ー、なんだか、静かだね・・・・・」
ヴっヴヴっヴぃぃいいいぅぅううぉおおおお
前の口が舌を突き出しながら奇声を上げる。
繋がれた拘束具と両手を吊るし上げられた手を壁に打ち付け声を引っ切り無しに発せられる奇声を前に、タカ丸はもう一度同じ言葉を繰り返した。
見上げれば今にも噛みつかんとゴムチューブの拘束の下でもがき続け、腕を釣り上げているチューブがやや擦れて細くなっている。
切れたらどうなるんだろうか。部屋の片隅、立てかけられ忘れ去られて臍を曲げた小型の電動ノコギリ、どこぞの誰かが命名した初心者用解体ノコギリ通称”右手”がある。
説明書は教師宜しく兵助が散々読ませ覚えさせた。復唱と、小学以来だった丸読み(”。”までの一文を交代に読み上げ)をさせられ、今や玉子焼きを巻きながらも言える。
(ステーシーとの危険距離は・・・・)
ステーシーへの対応から始まる一文を思い出しながら膝を抱える。雷蔵の再殺を三郎が行うのは間違いないはずだとタカ丸は確信している。
(別売りの血液凝固剤を使えば部屋を汚さず再殺が行えます、・・・・)
記憶の中の説明書を読み返す最中、瞬きを完全に拒絶する。一瞬たりとも目を閉じれば談笑したばかりの似非双子が浮かぶ気がした。
床に手足を投げ出した雷蔵に、右手を握りしめる三郎がボケっと突っ立っているのが。
ジリリと眼球が痛み生理的な涙が乾いた表面を潤すが、それは視界を不安定にする。ついに瞬きするとギュルルルと刃が動くのを確かめ、包帯やらガムテープやらゴムチュー
ブやらでノコギリと腕を固定し始める三郎が浮かぶ。足元にはゲラゲラと今にも笑い出しそうな大口をあける雷蔵が声もなく舌を玩具のごとくうねうねと動かしている。ステ
ーシー化の証拠だ。
「久々知君にも竹谷君にも頼まなかったなら、誰に”見送り”を頼んだの・・・・・」
瞼の裏で三郎が雷蔵のつま先を”右手”で薙いだ。上手く扱い綺麗に両足の指が弾け飛んだ―――ということは、その数は二〇本であるはずだ。
二人が仲良く床に転げ落ちる。
「鉢屋君には、再殺できない―――」
予測するには余りに容易な結末だった。
一六五分割しなければ死なないステーシーと生身の人間。二体の身体の切断を繰り返せば当然先に死ぬのは当然生身の人間だからだ―――――。
ヴぃぅぅぅううびぃうぅぉぉぉぉおおぐぅうぐぅぅぐぅぐぅうぐぐぐぐ
小さな口が唾を飛ばす。
「静かだね、喜八郎」
ぐっぐっぐっぐぅうぐぐぐうヴヴヴヴヴヴぃーーーヴっヴぶぶヴぐぐぅぉおお
後ろの口がえずくのを止め前の口と同じような唸り声をあげる。
ぐヴぃーヴぃぅぉーぉおおーっヴぐぐヴぅうううううーー
「・・・・あ、忘れてた。髪、洗ってあげようか?」
ヴ、ヴ、ヴヴヴ・・・・・・・・・・・・・ヴ、ヴ